
オイラの本職は、似顔絵やさん。
毎年、この時期になると、見島ふるさとまつりの実行委員の人から、似顔絵出展のお誘いがある。
実は、オイラは、見島に行くのが大好きなのだ。住んでいる子供や、おじいさんおばあさんの笑顔が最高!!そして、会場に着くや否や、待ってましたと大歓迎。こんなうれしいことはない


見島に行くには、高速船「おにようず」に乗っていく。この時期は、1日3往復、所要時間は1時間40分。もっと、ゆれると思っていたが、中は静かで、揺れも無く、快適な船旅である。

萩商港を出た船の前方に島影が三つ重なったような島が見えてくる。その「三島」が「見島」になったという。
港に着くと、「鬼ようずの里」へようこそ!!と、キバをむいた鬼の大凧(おおだこ)「鬼ようず」の絵が描かれた大きな看板がお出迎え。
「〜〜おにようず」とは 〜〜〜〜〜〜
「ヨーズは凧のこと。揚子と書く。大陸から伝わったと言われる。顔が面妖やで妖図という説もある」
見島から朝鮮半島までは約180キロと近い。大陸との交流が古く、ヨーズも、貿易が盛んだった8世紀ごろに入ってきたらしい。
島では、初めての男児が生まれた年に、家族や親類一同で鬼ヨーズを作る。大きさ、出来栄えを競い、20畳ほどの大型凧もある。傘紙を何枚も張り合わせ、墨で下絵を描き、原色の赤や青を塗る。赤いピラピラの耳をつけ、目に房状の涙をつける。
出来上がったヨーズは正月に揚げて祝う。空高く揚がるほど縁起がよく、男の子が元気に育つ、と信じられている。揚げるのは一度だけ。その後は、部屋の天井から下げ、その真下に赤子を寝かせる。
「鬼をも恐れない強い子になってほしい。涙は『鬼の目に涙』で、情けを知る男になれという願い」
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おにようずは、工芸品としても人気があり、見島はもちろん萩市内の飲食店などにも飾られている。
続き▽
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〜おにようずの島〜 『見島』 |
10:48 PM | comments (x) | trackback (x) |