山口県の伝統野菜・伝統果樹

山口県の伝統野菜・山口県の伝統果樹

平成18年11月3日から3日間
山口県の伝統野菜・果樹がいちどうに集まる祭典が、山口県下関市の国民文化祭(食の文化祭)で開催
されました。.

協賛の山口県農業試験場より

山口県の伝統野菜・伝統果樹 一覧

山口県の伝統野菜・山口県の伝統果樹 一覧記事
#
仁保きゅうり(にほきゅうり)山口県の伝統野菜・伝統果樹 仁保きゅうり(にほきゅうり)、山口市の仁保地区で栽培されているキュウリです。在来品種の突然変異か、交雑によってできたものだと言われています。長さは、30cm程度で、重さは400gから500g程度のものが普通です。香りがよく、歯切れがいいのが特徴です。現在、農家5軒で栽培されています。 2006,07,16
#
地這きゅうり(じばいきゅうり)山口県の伝統野菜・伝統果樹 仁保きゅうり(にほきゅうり)、岩国市錦町、三和町、美川町、本郷村で栽培されている胡瓜(きゅうり)で、地這きゅうりは太らせ大きくして収穫します。キュウリは6世紀に、ヒマラヤの山麓が原産で。日本には6世紀ころに中国から伝播したと言われています。地這きゅうりは、直径約5cm 長さ30cmで大きいものは1kg近いものもあります。通常のキュウリと違い、スイカのように地べたで大きくなります。地を這うきゅうりで、地這きゅうりです。 2006,07,16
#
山口甲高玉葱(山口丸)山口県の伝統野菜・伝統果樹 山口甲高玉葱(山口丸)が2006年40年前の種子より復活しました。山口甲高玉葱は、北海道にアメリカより入ってきた玉葱を、北海道に定着させるため努力された、中村磯吉さんより「札幌黄」を、北緯を下げ西日本で栽培したいと、山口市秋穂二島の中村亀吉さんの15年間の苦闘により作られた品種です。山口県を代表する、玉葱の元祖であり西日本の玉葱の元祖と言っていい玉葱です。
#
萩わけぎ(萩在来系)萩大島 山口県の伝統野菜・伝統果樹 山口県の伝統野菜・伝統果樹 萩わけぎの乾燥小屋 萩わけぎです。萩沖の大島に在来していています。平安時代から、日本で食べられていました。ねぎと比べて、刺激も少なく風味がよいのが特徴です。現在在来種は激減しています。球根は萩にんにくと同じく薄紫をしています。
#
萩にんにく(萩在来系)萩大島 山口県の伝統野菜・伝統果樹 山口県の伝統野菜・伝統果樹 萩にんにくです。萩沖の大島に昔からつたわっている「にんにく」です。薄紫のにんにくで、臭いは強く、島では「臭いにんにく」と呼ばれていますが、自家消費(農家が自分で食べるために栽培している)用にわずかに栽培しています。
#
こっこう 山口県の伝統野菜・伝統果樹 山口県の伝統野菜・伝統果樹 こっこうです。上関町祝島の『こっこう』です。島サルナシの仲間で、キュウイを小型にしたような形ですが、果実の周りには毛が生えていません。サルナシには、第三の医学といわれている、ゲルマニュームが含まれています。この『こっこう』島から持ち出しても実がならないと言われています。まさに幻の果樹です。また、中国の秦の始皇帝が、紀元前257年に日本に除福(じょふく)を遣わし不老不死の果樹を探したという伝説も残っています。この果樹は日本除福の会の認定となっています
#
かきちしゃ(カキチシャ)山口県の伝統野菜・伝統果樹 かきちしゃ(カキチシャ)、クリスマストゥリーの様な、カキチシャです。そういえば、クリスマスを最初に祝ったのは、山口市だそうです。1551年に、フランシスコ・サビエルが山口市で教布教活動をいました。そして、1552年12月24日に、宣教師コメス・デ・トルレスが、当時、山口市大殿にあった司祭館で日本人信徒を招いてクリスマス・ミサを行ったそうです。
#
笹川錦帯白菜(ささがわきんたいはくさい) 山口県の伝統野菜・伝統果樹 笹川錦帯白菜(ささがわきんたいはくさい)、岩国市錦見地区では、昔から白菜が盛んに栽培されていました。笹川錦帯白菜は、『野崎白菜』から改良され昭和27年にできた白菜です。白菜の葉には、毛が生えていますが、この笹川錦帯白菜には毛が無く甘みのある白菜です。生産量も少なく、市場に出回ることはほとんどありません。
#
彦島夏播甘藍(ひこしまなつまきかんらん) 山口県の伝統野菜・伝統果樹 彦島夏播甘藍(ひこしまなつまきかんらん)、幻のキャベツ 甘藍って懐かしい響きがありますよね、昔しは、キャベツのことカンランっていってますた。彦島夏播甘藍は、下関市彦島の植田省己氏らによってが育成されたもので『野崎甘藍』と『黄葉サクセッション』との交雑よってできたものです。葉は薄く、2kg程度の重さで球のしまりが良く、葉が柔らかいのが特徴です。球の形ができてから中が充実する特徴を持っています。このため、収穫時期が早いと球が軽く感じられます。寒さには弱いく、寒さに遭うと葉が紫色にたってしまいます。葉がとっても柔らかいので、千切りなど生食に適していて、甘みが強くサラダなどにも適します。種まきは、7月下旬から8月上旬で、8月下旬から9月上旬にて定食し、11月下旬から1月に収穫します。
#
白オクラ(三隅系)山口県の伝統野菜・伝統果樹 仁保きゅうり白オクラ(三隅系)、山口県長門市三隅地域で60年ほど前から自家消費用として栽培されている、山口県長門市の伝統野菜で、山口県内に7系統ある在来のオクラのうち、白オクラ(三隅系)は優良な系統として高く評価されている。第二次世界大戦後にサイパンに出征していた帰還兵が種を持ち帰り栽培を始めたそうです。
#
あざみな 山口県の伝統野菜・伝統果樹 あざみな、山口県全域
#
彦島春菜 山口県の伝統野菜・伝統果樹 彦島春菜 『下関の彦島で農家が代々栽培してきた』という説と『長崎白菜から改良された』説があります。大きな青梗菜といった感じです、料理してみると苦味とう無くあっさりといった感じで繊維質もあり、微妙な料理(味の染み込みもよく)に適している感じが、原種の野菜の独特な個性はなく現代的な野菜なイメージがしました。
#
なつみかん(夏柑) 山口県の伝統野菜・伝統果樹 山口県の伝統野菜・伝統果樹 なつみかん(夏柑)  なつみかん(夏柑) 夏みかんの原樹は、江戸中期に萩市隣の長門市仙崎大日比(青海島のオオヒビ)で発見され、1927年(昭和2年)に国の天然記念物に指定されています。この樹の沿革ははっきりとしていませんが、南方産の柑橘果実(文旦系)が黒潮にのり、この付近の海岸に漂着し、その果実を拾い種子をまいて生えたのではなかろうかといわれています。

●長門ゆずきち
●田屋なす(たやなす)
●萩わけぎ(萩在来系)
●萩にんにく(萩在来系)
●萩ころげ蕪
●萩ごぼう
●無核ユズ
●スダイダイ
●いよかん(穴門柑(アナドカン))
●なつみかん(夏橙)
●いんげんまめ(田万川在来系)
●白おくら
●西条柿(さいじょうがき)
●彦島春菜(ひこしまはるな)
●彦島夏播甘藍(ひこしまなつまきかんらん)
●横野ねぎ
●横野はなやさい
●せり(在来系)
●武久蕪(たけひさかぶ)
●かきしちしゃ
●大葉しゅんぎく
●湧田わけぎ
●鮎たで
●横野柿
●赤郷ごぼう
●あざみな
●仁保きゅうり
●山口甲高玉葱
●秋穂ごま(秋穂在来系)
●つくねいも(仏掌芋(ぶっしょういも)
●とっくり大根
●わさび(在来系)
●いんげんまめ(阿東町在来系)
●徳佐うり
●こんにゃく
●地這いきゅうり(じばいきゅうり)
●岸根栗(がんねぐり)
●笹川錦帯白菜(ささがわきんたいはくさい)
●岩国赤大根
●岩国れんこん
●吉浦ポンカン
●スダイダイ
●こっこう

このように、食をテーマにした国民文化祭(下関)でこれだけ、山口県の伝統野菜をいちどうに見られることは、ものすごいことだと感じますし、この時期にこれだけの品種を、栽培された関係の努力には、本当に感謝したいと思います。