山口県 旧山陽道を行く 山口県防府市

山陽道を行く 山口県防府市の山陽道です
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 周防の国衙(国府)があった防府市は、史跡も多く見る場所にはこまりません、しかし残念なことに山陽道の面影をのこす街並みはほとんど残っていませんでした。
 『萩往還』と『山陽道』の合流地点でもあります。

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防府を考える場合に中心となってくるのは、防府天満宮だと思います。
菅原道真公が、延喜元年(901年)九州大宰府に移された時に立ち寄ったとされています。

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防府天満宮門前の『萩往還』の碑

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歴史の道 萩往還 立市・らかん橋

立市は、天満宮の鳥居前町として最も古くから発達した宮市発祥の地であります。
 参勤交代の制により、萩と三田尻を結ぶ街道が整えられた江戸時代には三田尻の御船倉、御茶屋へ向かう『萩往還』の道筋にあたり、人の通りが絶えることがないほど、商いなども多く、周防第一の通りとしてたいへんにぎやかな町でした。
立市の北角(旧山陽道と交差する一の鳥居前)には高札場や天下御物送り番所がおかれていました。

150mばかり南に下がったこのあたりは、『らんかん橋』ともよばれ迫戸川(せばと)を渡る橋が昔の面影を伝えています。
防府市教育委員会の説明文

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らんかん橋の説明文より
手すりの石柱は古い『らんかんばし』の欄干の一部を使用された実物です。

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宮市本陣兄部家(みやいちほんじんこうべけ)
宮市は、防府天満宮の門前町として古くから商業の栄えた町です。
江戸時代、街道に面した宮市は宿駅となり、藩公認の宿舎施設として『本陣』が設けられました。

 兄部家は鎌倉時代から住む旧家で元応元年(1319年)に周防国の合物商の支配権を握り、豪商の地位を築きました。

寛永19年(1642年)に与左衛門直季は自力で旅館をつくり宮市本陣に命じられ、その後、明治維新まで本陣を務めます。
現在の建物は寛政6年(1789年)に出火により消失した後に建てられたそうです。

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街並み、道路の拡張工事の為にほとんど残っていませんが、当時を思わせる建物も若干のこっています。

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佐波川の渡しにかかっている現在の橋です。

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2005,03,06